梅干をひもとく

プロジェクトスタッフ持ち込み企画「食べ合わせ番付」

誰も試してみなかったこと。

誰も試してみなかったこと。

梅干と油を組み合わせることなど、まったく予期していなかったプロジェクトスタッフ。一瞬、耳を疑ったものの、川津さんのご自宅で振る舞っていただいたおにぎり、卵焼き、ゆで豚との相性は抜群でした。それでも心配性なスタッフの頭によぎるのは“物事はうまく進んでいるときほど気をつけろ”という教訓。確かに、これまで世の中に無かった調味料をつくるということは、まだ誰も試したことのない食べ合わせがあるということ・・・。それならば自分たちの手で色々な食材との相性を確かめてみよう、と考えた企画が「食べ合わせ番付」です。

梅調味料はどこまで万能なのか。

梅調味料はどこまで万能なのか。

デパ地下やスーパーマーケットを回って買いそろえた十数種類の食材。もともと梅干との相性が良さそうな、判断基準となる食材にはサンマ、蒸し鶏、ゆで野菜などを選びました。一方、梅調味料の新たな可能性を探ろうと選んだのは、食パン、即席麺、バニラアイスなど、ものによっては食べる前から腰が引けてしまうような食材にもあえてチャレンジします。一品一品、写真を撮りながら手探りで進めていく企画。「乗せるだけではなくて、混ぜ込んでみたら?」「火を通してしまったらどうだろう?」と大いに盛り上がりました。さて気になる結果は・・・!

鰹出汁と奇跡の巡り合わせ。カップうどんが横綱に!

「おいしい!」 三人のスタッフが声を揃えて褒めたのは、後にも先にもこの食材だけ。梅調味料をたっぷりと入れたカップうどんでした。焼き魚や蒸し鶏に敵うはずがない。ましてやインスタント食品だ。そう高を括っていたカップうどんが本格的な料理に大変身したのです。梅調味料と即席麺・・・。奇跡の巡り合わせに驚きを隠すことができませんでした。うどんの汁に少し多めに梅調味料を溶かした瞬間、ふわっと広がるネギの香ばしさ。一口すすれば、梅がうどんの出汁である鰹や昆布と相まって、味の深みも増します。こんな食べ合わせこそ、美味しさがワンランクアップする最高の相性だと言えるのではないか。スタッフはそう結論づけたのでした。

ちょい足しランキング

順位 メニュー名 合計得点 食べ方 コメント
1 カップうどん 15
(5・5・5)
豪快にかけて
スープと混ぜる
インスタントであるにも関わらず、本格的なうどんの味になる。スープの熱で葱の香りも立ち、梅は鰹や昆布のだしとの相性もよい。美味しさがワンランクアップする組み合わせ。
2 納豆 13
(5・3・5)
和えて
よくかき混ぜる
混ぜるほどに梅あぶらと納豆がよくなじむ。豆の甘味と梅の酸味がマッチして、口の中に風味が広がる。
3 生春巻き 12
(3・5・4)
ディップのように
つける
素材そのもにほとんど味がついてないので、梅あぶらの美味しさがダイレクトに伝わる。野菜のしゃきしゃき感との相性も抜群。
3 サンマの塩焼き 12
(4・4・4)
ほぐした身と
一緒に食べる
梅あぶらの酸味と生姜の香りがアクセントを与える。白身魚全般で相性が良いはず。
3 カップ味噌汁 12
(3・4・5)
溶かす 味噌と梅の塩分が重なっても塩辛くない。むしろ味噌の甘みと梅の酸味がマリアージュし、もう一段階深い味になる。
6 トースト 11
(3・4・4)
クリームチーズ
のように乗せて
食べる
パンの甘みと梅あぶらの塩分がマッチする。また梅あぶらには油分があるので、パンの生地にうまく馴染む。
【番外編】
トーストに梅あぶらを乗せて、焼きトーストにすると4:5:2=11点
クリームチーズと混ぜて焼きトーストにすると2:2:4=8点
6 蒸し鶏 11
(4・4・3)
和えて全体に
馴染ませる
淡泊な鶏肉に梅あぶらが絶妙なアクセントを与える。また、鶏の油と梅の油がうまく混ざり合い、味がまとまる。
8 ゆでもやし(野菜) 10
(3・4・3)
和えて全体に
馴染ませる
梅あぶらが味のアクセントだけでなく野菜に適度な油分を与え、全体の旨味が増す。
9 シュウマイ 9
(3・3・3)
カラシのように
つける
醤油ではない新しい食べ方(調味料)として十分に期待できる。
9 豚しゃぶサラダ 9
(3・4・2)
ドレッシングの
ようにかける
梅ドレッシングと比較して、より一層、コクを楽しむことができる。
9 ピザ 9
(3・4・2)
トッピングのように
乗せる
和風ピザのような味になった。意外とマッチする組み合わせ。
12 おでん 7
(2・2・3)
カラシのように
つける
厚揚げなど柔らかいネタにはよく馴染み味の一体感があるが、大根など固いネタでは口の中で味がバラバラに。
ネタによって大きな差が出た一品。
13 バニラアイス 6
(1・1・4)
トッピングのように
乗せる
初めはバニラの甘さに梅の塩分が加わることで塩スイーツのような味を体験することができたが、口の中でバニラが溶けた後も、ネギの香りが残ってしまうのが残念。
14 クリームチーズ 5
(1・1・3)
混ぜる 好みに差が出る。調理法を変えれば美味しくなるかもしれない。
15 カップラーメン 3
(1・1・1)
豪快にかけて
スープと混ぜる
豚骨スープと梅の香りがまったく合わず、同じインスタントでもうどんとはまったく違う結果に。

梅調味料はどこまで万能なのか。

梅調味料はどこまで万能なのか。

楽しげに幕を閉じた番付とは打って変わり、喧々諤々と議論を重ねる開発陣。梅干の美しい色味を出そうとするとネギの香ばしさが・・・。コクを出そうとすると梅干本来の酸味が・・・。あっちを立てるとこっちが立たない。山あり谷あり、一難去ってまた一難の作業が続いています。「食べ物はごまかしが効かない。僕がいくらおすすめしたところで、実際にこの梅調味料を購入して、口にする一人ひとりのお客様が“おいしい”と思ってくれなければプロジェクトを立ち上げた意味がない」小山は檄を飛ばします。果たして、ニッポンの食べる調味料プロジェクトは、無事ゴールに辿り着くことができるのでしょうか。様々な食材との相性の良さを感じさせる梅調味料への期待は、膨らむばかりです。

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